「観葉植物の育て方」
植物は、光・温度・水が3要素で、置き場所を一歩、間違えると枯らしてしまったりします。観葉植物にも、いろいろな種類がありますが、やはり育ってきた環境により、特性がありますので、その特性にあった置き場所に置いてあげるのが一番の重要ポイントとなります。観葉植物の特性は、熱帯性原産のものが多く、熱帯のジャングルでは20〜30mくらいの大きな植物や、その大きな植物の下で生育している植物や、さらにその植物のもっと下、他の大きな植物に日光がさえぎられて光が届かないような場所で生育している植物などさまざまです。観葉植物のそれぞれの品種の特性を知った上で置き場所を考えて配置することで、元気に長くすくすくと成長していくのです。
観葉植物を、冬場乾燥するお部屋の中などに置いていると、観葉植物は常に蒸散作用と呼ばれる行動を行います。それは、湿気を葉から放出して生きた加湿器ような働きをしてくれます。逆に夏場などは、反対に温度や湿度を下げ調節をしてくれます。特に葉の大きい観葉植物などは、葉が大きい分、蒸散する面積が大きいのでより効果が発揮されます。そんな観葉植物の育て方をポイント別で、ご紹介したいと思います。
「育成ポイント」
ある程度の日光と温度があれば観葉植物は育ちますが、その為には適度に水や肥料を与えることがポイントです。水もただあげればいいというものでもなく、甘やかしすぎると、ひょろひょろになってしまいます。植物は、手間隙かければかけるほど丈夫に立派に育ちます。そこで重要ポイント。ほぼ全ての観葉植物に共通することなので、きちんと確認してくださいね。
ポイント1:観葉植物の水やり
やはり植物なので、水やりが重要なポイントになってきます。年間を通じてきちんと水をあげないと、当然の如く枯れてしまいます。しかし、ただ水をあげればいい、というわけではありません。毎日水をあげている方がいますが、それはちょっと危険信号です。人間だって食事を食べ過ぎると、もうおなかに入らなくなりますよね。毎日水をあげてしますと、いつも土が湿っている状態になるため、根っこが腐ってしまう原因となってしまいます。腐った葉っぱはその部分だけとればいいんですけど、根っこが腐ると致命的です。
ては、上手な水やりの方法とはなんなのか?それは、毎日鉢を見て、土の表面が乾いてきた時に鉢底から流れ出すぐらいの水を一気にあげる方法です。湿っている土の色と乾いた土の色は一目瞭然。当然乾いていると白っぽくなりますので、これを目安に水あげをしてください。この水やりの頻度もも気温などの状況によって、土の乾き具合などが変化します。夏はそれこそ毎日土が乾いてしまいますが、冬はなかなか乾かないものなので、毎日土の様子を目でチェックするようにしましょう。
観葉植物を室内で栽培していると、水やりの時に流れ出た水をそのまま鉢皿にためている方もいますが、これも危険信号。人間が呼吸するように、植物も呼吸しています。鉢皿に水がたまっていると、根が呼吸できなくなりますので注意が必要です。水の温度ですが、年間を通じて室温と同程度の水温であれば問題ありません。それほど厳密にこだわることはないと思います。植物も夜は眠っているので、夜の水かけは避けましょう。
ポイント2:肥料の与え方
観葉植物の肥料といってもいろいろありますが、固形の肥料と水で1000倍に薄めるタイプの液肥の2種類です。固形の肥料は持続性が高いので、毎年春に1回と夏に1回施肥。液状のものは持続性はない変わりに即効性が高いので、夏のもっとも活発に成長するときに、月2、3度ほど与えてあげるといいでしょう。固形の肥料でも液体の肥料でも、パッケージなど見るとN-P-Kというアルファベットが記載されています。Nは窒素の事で主に葉に働きかけるもの。Pはリンで花つきをよくするもの、Kはカリのことで根に働きかけるものです。このN-P-Kの配合の仕方によって、例えばNが多いものなら観葉植物に向いており、Pが多くなると花を咲かせるタイプのものに効果があるといえます。なお、窒素はもちろん必要なものなのですが窒素成分を与えすぎると株が徒長したり貧弱になったりする傾向があるので、バランスよく与えるのがポイントとなります。
さまざまな肥料がありますが、どれを使っても問題ないと思いますが、与えすぎないように注意が必要です。肥料を与える時期ですが、主に5月ぐらいから9月までの生育期に与える方がいいですね。室内で育てる事の多い観葉植物の場合、無臭の肥料を選ぶのもポイントのひとつです。
冬場は肥料を与えても吸収できないため、控えたほうが無難です。冬でも、室内の暖かい温度を保てる場所に置いているのなら施肥して問題はありません。
ポイント3:温度調整
観葉植物にとって快適な温度は、厳密に何℃とはいえません。最近は部屋にエアコンが設置されているご家庭が多いため、エアコンの風が直接あたらないよう私たちが快適に感じる室温であれば育てることができます。
ポイント4:日光浴
植物なので日光はもちろん必要ですが、真夏の暑い日の直射日光を浴びるとたいていの観葉植物は「葉焼け」という葉がやけて黄色くなる症状が出ます。人間も日焼けすると、火傷しちゃうのと同じですね。逆に日光が足りないと、茎だけひょろひょろと伸びてしまうため、カーテン越しの明るい窓際に置いておくのがベストです。