「観葉植物の管理方法」
真夏の最も活発に成長する時期や、観葉植物にとって過酷な冬場など季節によってその管理方法もさまざま。ここでは季節別に管理方法をご説明。長く元気に成長するためには、適切な管理が必要ですよ。
冬(12月〜2月ごろ)
植物にとって一番過酷な季節です。室内のなるべく暖かい場所においてあげましょう。外に出すのはもってのほかです。水やりも土の状態にあわせあげるのが原則ですが、この時期は根の活動も弱っているため土が乾いて2、3日たってからの水やりで問題ありません。肥料も吸収できないので与える必要なありません。種類によってはとても寒さに弱い観葉植物もあるため、ダンボールの箱に入れてあげるだけでも変わってきます。
春(3月〜5月ごろ)
観葉植物にとって過酷だった冬も終わりを告げ、春からはまたようやく活動しはじめます。新しい葉が展開するなど、厳しい冬をのりきった様子がみられはじめたら、肥料をあげてもいいでしょう。5月ごろに株分けなどをしてあげると、夏の成長期にも間に合うためグッドです。
夏(6月〜8月ごろ)
この時期、観葉植物は1年を通して最も活発に成長します。新しい葉が開いたり、茎がグングン伸びるのもこの時期。水やりの回数も増え、また成長期にあることから肥料をあげるととても元気に育ちます。肥料を与えるときは仕様量を守ることと、肥料を葉や花にかけないように注意が必要。ちょうど春にあげた固形肥料の効果が薄くなっているので、6月ごろに固形肥料を置いて、もっとも活発に成長する8月ごろに液肥を追加して与えるのとベストです。
秋(9月〜11月ごろ)
だんだん肌寒くなってくる季節です。植物もこれから迎える冬に備えて、成長は遅くなります。お水の回数も夏に比べて減らしましょう。冬の寒さに少しでも慣れさせておくため、今までよりもちょっと気温低めのところにおいて体力をつけさせるのも良いですね。急に冬を迎えるよりも、準備させる時期を作ってあげると問題なく冬を越すことができます。肥料は10月以降は与えなくても問題ありません。
「その他管理方法」
鉢の植え替え
自然の中で生育するのとは違って、鉢というのは限られたスペースです。植物は私達が目にする事のできる茎や葉だけでなく、地下の根もどんどん伸びて成長しています。鉢の底から根がのびてきたり、土の上部から根が飛び出すなどの状態は植え替えの目安。ひとまわり大きな鉢に植え替えてあげることにより、より丈夫に大きく育つことができます。
植え替えの時期は、暖かくなり始めた春ごろがベスト。もし秋冬の場合は、春になるまで植え替えは避けましょう。植え替えの方法として、それまで使っていた土を新しいのと交換して、腐った根などを取り除いてやります。このとき、健康な根をなるべく傷つけないよう注意が必要です。それまで使っていた土は取れる分だけ取り除きますが、無理にすべて取ろうとすると根を傷つける可能性もありますので臨機応変に対処してください。植え替えてあげたあとはお水をたっぷりあげ、わりと暖かめのところで休ませてあげましょう。根からの水分の吸収力は少し弱ってしまうため、霧吹きで葉水を与えてカバーすると効果的です。
病害虫
もしウィルスであるとか、細菌性の病気にかかってしまった場合は、園芸店などで相談し適切な薬剤を適量塗布してください。マンションなどの場合、ご近所の迷惑にならないよう注意が必要ですので、薬剤の塗布は屋外で行ってください。観葉植物は一般の草花と比べて病害虫はそれほど頻繁に発生はしないと思います。日頃からまめに植物の様子をチェックしていれば、ひどい状態になる前に未然に防ぐことも可能です。そのため、薬剤などを最初からそろえなくても大丈夫です。
元気がない=病気と考えてしまいがちですが、もしかしたら水のあげすぎで根が腐ってしまうケースも考えられるので、土が乾燥している時にいったん鉢から抜いて、根の状態をチェックしてみるのもおすすめです。薬剤を使わない処置としては、たとえばハダニなどは葉を水で洗ってやるだけで被害を抑えることもできます。ほかには、鉢と鉢の間隔をあけて風通しをよくしてやることにより、他の植物への感染も防ぐことができます。なるべく薬剤を使わない方法で対処するようにしましょう。
増やし方
増やし方には色々な方法があって、株をそのまま分けて植える株分けや、茎を切ってそこから新しく根を出させる挿し木、葉っぱから新しい株を増やす葉挿しなどあります。植え替えと同時期にやってしまうのが手間もかからずベストです。株分け後の植物はそれなりにダメージを受けていますから、しばらく暖かめの場所で栽培してあげるといいでしょう。また、根の確認のために株をひっこぬいて状態を見ることは好ましくありません。おとなしく安静にさせてあげましょう。くれぐれも、いじりすぎないように注意が必要です。新しい根が出たかどうかは、うまく生育できていれば新しい葉が伸びてくることで確認できます。
作業後の管理ですが、室内の日当たりのよい暖かい場所に置くといいですが、穴のあけたビニール袋をかぶせ浴室内におく方法などあります。熱湯がかからないよう注意すれば大丈夫です。ドラセナなど大型のものは、新しい芽が出るまで少なくとも2、3ヶ月かかるときもあるので、気長に待ちましょう。根からの水分の吸収力はまだそれほどないので、霧吹きなどで葉に水をかけてやることにより、根の成長を促進させる効果があります。ポトスなど茎が細いものは、わりと簡単に新しい葉が出ます。
植木鉢
観葉植物を植える鉢の大きさですが、大きければ良いというわけではありません。植木鉢が植物に比べて大きすぎると、根が土中の水分をなかなか吸収しきれないため、根腐れが生じ易くなります。かといって小さすぎる鉢だと、今度は逆に根の成長を阻んでしまいます。植物の生育状態にあった鉢を選ぶようにしてください。お店では鉢は4号、5号といった号数表示で販売されています。号数に3をかけたものがその鉢の直径の長さ。つまり4号の鉢ならば直径は12センチということになります。
鉢の素材ですが、プラスティックのものと素焼きのものがたいてい出回っています。どちらが良いというわけではないんですが、プラスティックの利点としてはまず軽いことがあげられるでしょう。室内で育てる観葉植物の場合、置き場所などをインテリアに合せて変えることもあることから、プラスティック製の鉢のほうが何かと便利だとは思います。素焼きの鉢の場合、落としたら粉々に割れてしまうという欠点がありますが、プラスティック製のものに比べると空気の通りが良いため水のあげすぎによる根腐れはあまり生じないというメリットがあるので、参考にしてください。
上記の点について注意しておけば、あとは鉢の色やデザインなどあなた好みの鉢を選ぶといいでしょう。インテリアとして人気の高い観葉植物なので、鉢のデザインひとつでお部屋のイメージがガラッっとかわります。鉢選びも楽しくなりますよ。最近では市販のプラスティック製の鉢でもいろいろな種類が売られていますが、お気に入りのスプレーで鉢をペイントしてしまうとまた市販されているものとは別のオリジナリティ溢れる鉢が作れて楽しくなります。
おすすめWEBサイト 5選
- 全身脱毛を仙台で申し込み
2017/7/12 更新